第3話

「誰がこんなこと……」




その華やかな場からこっそりと抜け出した私…チエミ15歳は、スカイデッキの片隅で手に持ったメッセージカードをマジマジと見つめた。




白い便箋に入れられた差出人不明の“真っ赤なメッセージカード”



光沢のある厚紙で出来たそのカードは、2歳年上のお兄ちゃんが亡くなった翌月から届くようになった。



今が3月だから去年の8月から。


一月に一度。毎月欠かさず決まって月命日の20日に届く悪趣味なそれには、毎度ふざけた言葉と一緒に数字が書き込まれてある。




今回は“5”


その前は“6”さらにその前は“7”だった。


察するに次はきっと“4”だ。



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