第89話
何がしたいのか分からない。
何の為に私を連れ出したの?
疑問でいっぱいになる。
そんな私を嘲笑うように茉依さんは唇に人差し指を当ててニンマリと笑う。
さぁ、本題を始めましょうか。とでも言いたげに。
「ごめんねー?周りに居る男、
「………」
「次は
「……先輩と?」
「そう。したら、どんな感じだったか教えてあげるね?」
思わず聞き返した私をじりじりと壁に追い詰めながら、茉依さんは色っぽく口角を上げる。
女王様みたいに。
壁ドンのような体制を取られて息を飲む。
「ふふっ。嫌がるってことはそれなりに関係が進んでるんだぁ?分かり易い」
「な、」
「でも、私ねー、チエミちゃんのことが嫌いだから本当にするよ~?」
「き、嫌い…?」
「うん。大嫌い。理由は自分が1番よく分かってるよねぇ?」
茉依さんは笑顔で私を見てるけど、目が全然笑ってない。
怖い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます