「……なに良い案が浮かんだって顔してんだよ」

「別にそんな…。気の所為です」

「言っとくけど、お前ぜってぇ潜入すんなよ？」

「しません、って」

「絶対だぞ」

「絶対です」

「約束しろよ？」

「します」

「お前ほんと、若し、やりやがったら縄でグルグル巻きにして家に監禁してやるからな」

物騒なことを言って先輩はちょっと怖い顔をする。

半分本気、半分冗談っぽい。

でも、大丈夫。

約束通り潜入はしない。

ただ純粋にアルバイトしに行くだけ。

ちょっとしたお小遣い稼ぎ。

ちょっくら報酬の情報を貰いに。

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