第10話

「しっかし、加賀さんに女かぁ。なんか感慨深いわぁ」


「そんな大袈裟な。先輩が彼女を作るのなんて別に珍しくないでしょう」


「いや。加賀さんが女を作るのなんて珍しいぞ」


「本当に?」


「ん、だってよー、加賀さんって告られんの嫌いだし。付き合いたくてもビビって尻込みしてる女がゴロゴロ居るじゃんか」


「え、」


「したら切られる、1回でも相手して貰えるだけマシ。自慢出来るって女たちが噂してたしな」


「………」


「って、あ、やべ。女関係は言うなって言われてたんだった」




焦った顔を浮かべる阿部さんに苦笑いを浮かべる。


口止めされてた事をポロっと言っちゃって…。


やっぱり不安だ。


大丈夫かな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る