第7話

「ああん?見せたんじゃねぇ。無理やり奪われて見られたんだよ」


「持ち歩くからでしょう?」


「まぁ、そうだけどよ」


「最低」


「煩ぇなぁ。責めんじゃねぇ。俺なんかお陰でおめぇにバラしたことがバレてこのザマだぞ」




“ほら”と阿部さんは、責めるように目を細めた私に見せつけるように特攻服を捲り上げた。


ポヨンポヨンのお腹に大っきな青タンが出来てる。



うわ。痛そう…。




「加賀先輩がやったんですか?」


「おうよ」


「どうしてバレたんです?」




ドン引きで聞き返した私に阿部さんは頭を擦りながらヘラヘラと笑う。


人の良さそうな顔で。




「いやぁー。実は勝利さんが例のホスクラに潜入してるって話を聞いてさぁ」


「はい」


「お前が行くかも知んねぇから来たら協力してやって欲しいって頼んだら、」


「加賀先輩にチクられたんですね」


「そうだ」


「すみません」


「いや、いいってことよ」

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