第6話
「なぁ、メル……」
「しー。ダメよ。阿部君。声を抑えて。私の正体が他の人にバレたら魔法の力を消されてしまうわ」
「お、おう。そうだったな。すまん」
真顔で人差し指を口に当てた私に阿部さんは大真面目な顔で返してくる。
うん。
ちょっと楽しそうだし、私も楽しい。
阿部さんにお願いしたい事があるときは今度からこれで行こう。
「ところで阿部さん。私のコスプレした写真を
ポテチを食べる阿部さんの顔を覗き、気になっていた事を聞いてみる。
カローの店内で勝利さんが言ってたんだもん。
阿部さんが持ってた私のコスプレ写真を見たって。
あれを見たから初めて会った時も私だと直ぐに分かったところもある。
お陰でちょっと恥ずかしい。
知らない人に写真を撮られたりする事はあるが、微妙な知り合いに見られるのはやっぱり気まずい。
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