第4話

しかし、ほんと見れば見るほど豪華なマンションだ。



阿部先輩はよく来てて慣れてるのか、テーブルの上にポテチを広げてのんびりと寛いでるけど、私はソワソワして落ち着かない。



マンションの中に入る時だって制服を着たコンシェルジュの人が鍵を開けに来てビックリした。



『こちらでお待ち下さい』なんてホテルマンみたいに案内をしてくれたと思ったら、こんな時間だと言うのにお茶まで出してくれてる。




しかも何が1番ビックリかって、このマンションのオーナーが先輩のお父さんなことだ。


先輩の為にコンシェルジュの人が電話一本で部屋に飛んで来てくれるんだとか。


信じられない。



どんな世界なんだと思う。

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