第55話
はしゃぐ彼女の瞳は完全に恋する女そのもの。
煌めいててピンクのハートまで見えてきそう。
他の人の存在なんてまるで目に入ってない。
完全に2人の世界。
これが少女漫画だったら私は間違いなく相手の男役だ。
ドキッ!なんて効果音と共に私の目にもハートと光が飛んでるはず。
赤面線が入った照れた顔で『今城さん…』なんてうっとりした感じに名前を呟いて。
しかも、背景は光が散りばめられた薔薇。
文字は丸文字。
なんならナレーションまで入る。
【新しい職場で運命的な再会を果たした2人。燃え上がる恋。煌めく愛。この2人はこの先いったいどうなるのか…】とかなんとか。
そんなイメージが頭に浮かぶくらい今の彼女は時代を遡った先にある少女漫画の主人公に似てる。
先月の始め頃に会ったっぽいことを言ってたけど、いったいどこで会ったんだっけ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます