第49話
「普通じゃないよ。弟と妹なんか居ないって言っても信じてくれないしぃ…」
「だから、それ、デマだよ。本当は居るし」
「居ないってぇ。クラブのママの子だって何回も言ってるじゃん」
「ないない。この間、その弟に会ったもん」
「何それ…。本気で言ってる?」
「うん。写真で見た子。本当に兄弟だったよ」
「は、はは…。騙されすぎじゃない?」
この間の出来事を話る私をマキちゃんはドン引きした顔で見てくる。
何か悪しきものにでも取り憑かれてる人を見るような目で。
うん。まぁ、そうなるのは分かる…。
マキちゃんは偽物だと疑ってるわけだし。
でも、弟に会ったのは本当だし、ちゃんと本物だった。
それが事実だ。
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