第48話

「ねぇ、キリちゃん。もうクゲ君に関わるのはヤメた方がいいよ」



休日。大学から数駅離れた駅の地下のドーナツ屋さん。



私をココへ呼び出したマキちゃんは席に座るなり、カフェオレを口に運びながら冷めた口調で言った。



また転けたらしく手首とこめかみ辺りに痣が出来て暗い顔をしてる。



怪我ばかりして…。


そろそろ本気でお祓いでも行った方がいいんじゃないかと思う。





「なんで?」


「だって、最近のキリちゃん…。変だし」


「変?ドコが?」


「クゲ君と話したり、一緒にご飯を食べたりさ…」


「別にそれくらい普通じゃない」




友達だし。と思う私をマキちゃんは不満そうな顔で見る。


片眉を上げちゃって怖い顔。




何だか最近マキちゃんは私にちょっと冷たい。



お昼も一緒に食べなくなったし、こうやって遊ぶのも久々だ。

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