第19話

◆颯太side.


「ねえ西田、良い事有ったよ、嬉しいよ、だけど疲れて

ねむ、ねむ…しーち、」



「直、誤魔化したな。」


「ああ。しーちだろ?眠い的七文字が浮かばなかった的な?」


「ちょー可愛い!ねむ、ねむだって!」


「ちょっと困ってたー!」



「直ちゃんやい、しちとか言えば誤魔化せるって発想は捨てようか。」


「つかれたな、ねむい…、ねる、」


ふいっとそっぽ向いて机に突っ伏した。



あ、不貞腐れたのか。

一応五七五はやろうとしたみたいだったね。


「可愛ーい!」



もろアッチの経験が乏しそうな西田は直に話し掛けられただけで頬を染めていた。

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