第17話
◆玲奈side.
「れーなたゃん、みーっけ、」
その声に振り向けば、息を切らした神林くん。
たゃん、言い難くないのかと云う疑問は置いておいて
私の心臓が大きく跳ねた。
此処、A組の教室も騒然とする。
神林くんと和島くんが二人で此処に来たのは初めてだ。
「か、かか、神林くん…。どうしたの?」
「れーなたゃ、ちゃん、みっけた、」
「う?うん。…え?探してくれたの?」
コクンと頷く神林くん。
「れーなちゃん、やっと見つけた、いとうれし
…しーちしち、」
よく分かんないけど、得意気な神林くん。
か、可愛い!
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