第13話
「…リーナじゃ、ないっ、」
「リーナちゃんじゃないの?」
私を拘束する腕を緩めて、直ちゃんが私を見ての一言。
更にお連れさんも一言。
私も杏華も唖然としたままだ。
黄色い悲鳴をあげていた女の子たちは何か言っているけれど入ってこない。
「…人違い、ごめんでした、」
「…へ?あ。こ、こちらこそ急にぶつかっちゃって、ごめんなさい。」
「お名前、ナニかしら、」
「(オ、オネェ…?)た、高木玲奈です。」
「…ん。神林、直、」
「う、うん。知ってる。有名だからね…。」
それに対して何も発しない彼は
「れーなたゃん、ばいばいね、」
たゃん…逆に言い難そうな噛み方をして、誰だっていた男の子と去っていった。
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