第4話

「西田、食べたいな、」

「お腹減ったのね。あと15分だからね。

西田はキャパオーバーだから勘弁してあげようか。」



「ねー直ちゃーん何書いたんだー?」

男子生徒が直に問うた。



「『ああ眠いひたすら眠いマジ眠い

西田の膝で眠りたいかも』、」


素直に読み上げた直によって、教室は黄色い悲鳴と野郎の歓声に沸いた。



もろアッチの経験が乏しそうな西田は意趣返しとも思える様な羞恥プレイに

俯いて肩を震わせていた。


可哀想ではあるが、仕方がない。

直にはそんな卑しい気持ちなど微塵もないのだから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る