第10話
おや、と顔を上げて、音もなく降り立った男性は
灰色の瞳を輝かせました。
「ようこそ[ remords ]へ。
此処は唯一、あなた様の人生を"見付けられる"場所でございます。」
但し、その人生こそが本と云う形となり、出てくる事は叶いませんが。
人間は掃いて捨てる程居るこの地球の上で
私が見付けて差し上げましょう。
―――了
灰色の瞳 【完】 バニラ味(サイト転載であたふたしてる) @vanilla_flavor
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