第48話

でも、ソファで寝かせるのは……やっぱり部屋に連れて行こう。




そう決めた俺は、しっかりと繋がれた手をほどいて、祐希の体を抱き上げた。




リビングから出て、祐希の体がぶつからないように気を付けながら階段を上る。




俺の部屋のドアを開けて、そのまま祐希をベットの上に寝かせた。




「……んっ……」




「わっ……」




布団を掛けてあげようと身を乗り出したら、祐希がギュッと抱きついてきた。




驚きすぎてビクッと体が震える。




「……祐希?起きたの?」




遠慮がちに声を掛ける。




祐希から抱きつかれるのなんて、小学生以来だ。




無性にドキドキする。



変に緊張してきた。




「祐希?どうしたの?」




「………」



体を離そうとしたら祐希にさらに強く抱き締められた。

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