第42話

「それは別にいいよ。それより……いつ暴走族に入ったの?」




ほぼ毎日顔を合わせて、毎朝一緒に学校に登校して……。




俺にはそんな素振りを全く見せなかったのに。




「中2の頃」




「中2?……2年も前から?」




健から告げられた事実に俺は再び驚いた。




健が2年間も俺たちに秘密にしていたことも、中2から暴走族の世界に入ったことも……。




今日あんなことがなかったら、ずっと気づかないままだったかも知れない。




「まぁな……」




「祐希は?このことは知ってるの?」




「いや、知らねーよ。お前らには隠してたし」




「そっか……」




祐希も知らないのか……。

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