第41話

「いや、薄々気づいてんだろ?正直に言ってやっから黙って聞いてろ」



健は大きくため息をつくと、口をキュッと結んで俺を真っ直ぐ見つめてきた。



「健……」




「魔神(マジン)、朱雀(スザク)、九蓮で結成した、関東最大規模の爆虎連合」




「……え?」



「簡単に言えば暴走族。その九蓮の5代目の総長が俺」




健はサラッと驚くことを告げて、清々しい笑顔を俺に向けてきた。




「暴走族?総長……?健が?」




「そ。さっきは巻き込んで悪かったな。最近抗争がエスカレートしててさ」




申し訳なさそうにする健にゆっくり首を振る。




正直、信じられない。




まさか健が暴走族の、しかも総長だとは考えたこともなかった。

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