第17話

「なに?どうしたの?気になるじゃない」




おばさんは不思議そうに首を傾げて、俺が座っているソファの向かい側に座った。




「本当に何も……」




おばさんに言えるわけない。




祐希の気持ちを無視した、無責任でこんな勝手なこと。




俺の独り善がりな我が儘だ。




一緒には行けない。




行けるわけがないんだ。




いくら祐希と離れたくなくても……どうしようもない。




「涼君……何かあったの?」




それを改めて思い知って、ますます気持ちが溢れて。




「おばさん……俺……っ」




「あれ?涼?どうしたの?」

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