第13話

例え祐希が健と付き合うことになっても、祐希が幸せならそれでいい。




でも、こんな理由で強制終了するのは嫌だ。




まだ……あの時の返事だって聞いてない。




「父さん達には悪いけど、俺は行かない。ここに残る」




自分勝手だとは思うけど、そう言わずにはいられなかった。




それぐらい俺の意思は堅くて。




でも……




「ダメだ。1人で残して行くことは出来ない。もう決まったことなんだ。諦めてくれ」




父さんは首を縦に振ってくれない。




確かに……15歳の子供を1人で残して転勤するのは簡単なことじゃない。




父さん達に迷惑も掛ける。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る