第4話

これが初めてじゃない。




今までも何度かしちゃったから。




祐希がもし、このことに気付いたら俺のこと軽蔑するかな?




俺だって、寝ている祐希に…って罪悪感もあるけど……。




「……りょ…う…」




寝言で俺の名前を呼んだりされると簡単に決心が揺らぐ。




年を重ねるごとに好きな気持ちが膨らんで、全然止まることなく膨らみ続けてる。




「狡いなぁ…祐希は……」




俺はずっと祐希だけを見てきたけど……。




祐希は健が好きで。




健だって祐希のことが好きで。




それなのに全然俺の心を離してくれない。




もう夢中だよ。




祐希以外と恋愛なんて考えられない。




今も昔もこの先も……。




「好きだよ。祐希」




俺のお姫様は祐希だけだよ。

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