第91話
「晩御飯……。」
「……え?」
「晩御飯はもう食べたのか?」
裕也さんが俯きながら聞いてくる。
そんな裕也さんを不思議に思いながらも首を横に振った。
「まだです……。」
「……そっか。俺もまだだ。」
裕也さんは少し頬を染めて顔を背けた。
「裕也さん……?」
「一緒に……」
「え?」
「一緒に……行かないか?」
裕也さんの言葉に思考がストップする。
一緒にドコに行くの……?
「えっと……?」
「一緒に晩御飯食べに行かないか?」
その言葉に固まる。
まるで時が止まったかのように。
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