第90話
「裕也さん?」
「ダメだろ。しっかり寝なきゃ。」
裕也さんは柔らかく笑って私の向かい側の席に腰を降ろした。
頭がついていかない。
どうして裕也さんがここに?
これは……夢?
茫然と裕也さんを見つめていたらマスターがカフェラテとコーヒーを運んで来てくれた。
それを受け取って一口飲む。
甘さも香りも温もりも、いつも通りでこれが現実だと実感した。
「あの……どうしてここに?」
「あぁ、本屋に行った帰りにここの前を通ったら里恵子ちゃんがいるのが見えたから来た。」
「私がいるのが見えたから……?」
裕也さんの言葉に嬉しくなる。
わざわざ来てくれたんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます