第84話
「祐希は……俺じゃなくて健が好きだと思うから……。」
「は?樋山君?」
「だから……簡単には言えない……怖いんだ……。もう、祐希の隣にいれなくなりそうで……。」
バカね。
祐希が好きなのは篠田君なのに。
「あなた告白しなさいよ。祐希に。」
「したよ。5歳の頃。それに、好きな子から告白の返事を貰えるの待ってるって祐希に伝えた。」
5歳の頃って……。
「バカね。5歳の頃の告白なんて普通覚えてないわよ?だから他に好きな女がいるなんて祐希が勘違いするのよ。」
ため息が出るわ。
「え?祐希そんな勘違いしてるの?」
「えぇ。完璧にね?」
篠田君は目を見開いて驚いてる。
驚くのはこっちよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます