第六章 真実は

第73話

祐希の家に向かいながら頭の中を整理する。




篠田君がもし、祐希を好きならどうして気持ちを伝えないのかしら?




2人は幼なじみで……言い出しにくいのはわかるけど。




もう、体の関係を持った時点でそれは崩壊しているはずなのに。




わざわざ祐希に違う人を好きだって言ったり、気持ちを伝えないのはどうして?




疑問ばかりが頭に浮かぶ。




好きなら好きで言えばいいのに。




そう思いながら歩いていたら祐希の家の近くまで着いた。




この坂道を上がれば祐希の家に着く。




裕也さん……いないわよね?




昨日あんなことがあったから不安になる。




今、会ってもどんな反応をすればいいかわからない。




だって私は裕也さんが大好きだもの。




急に諦めるなんてこと、やっぱり出来ない。

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