第66話
「あ、トイレ………。」
祐希は俯いたまま頷いた。
樋山君は小さくため息をついて視線を祐希の首もとに下げて………
「そっか………。ってかお前髪の毛に何かついてんぞ。」
なんて言いながら祐希の髪についていた糸屑を取ってる。
あ………って気付いた時にはもう遅かった。
樋山君は一瞬で顔付きが鋭く変わる。
キスマーク………
見ちゃったのね。
嫌な予感がする。
さっきの不機嫌になった様子から考えるときっと樋山君は祐希を………
思わぬ展開にため息が出た。
まさか樋山君が煽られることになるとは………。
「お前………来いッッ。」
樋山君は低い苛立った声で祐希の腕を掴んで連れて行こうとする。
相当怒ってる………
早く止めないと………
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます