第56話
放課後━━━
祐希を無理やり引っ張ってファミレスまで連れて来た。
窓際の席に篠田君と中山………と樋山君と美雪が座っている。
どうして美雪と樋山君まで……?
あの2人がいるとやりづらいじゃない。
中山は怪訝な顔をする私を見て口もとをニヤけさせた。
中山の意図がわからない。
打ち合わせでもするべきだったかしら?
今更遅いけど。
「お待たせ。」
私はそう言って美雪の横に腰を降ろした。
祐希は呆然としたまま突っ立っている。
「ユッキーも早く座ったら?」
「え?あ、うん。」
私が声を掛けると祐希は慌てて篠田君の隣に座った。
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