第43話
もう何十年もずっと好きだったんだもの。
辛くて仕方ないはずなのに……。
「泣かないの。とにかく篠田君には責任を取ってユッキーと付き合って貰うわ。」
許さないわよ。篠田君。
私は立ち上がった。
「里恵子……?」
いきなり立ち上がって出て行こうとする私に祐希は戸惑った声をかけてくる。
「取り敢えず今日は帰るわ。作戦を練らないとね。」
きっぱりと言い切った私はドアの取っ手に手を掛けてドアを開いた。
振り向いて祐希を見たら不安そうな顔をしている。
「里恵子様に任せなさい。じゃぁね?裕也さんによろしく。」
私はそう言って部屋のドアを閉めた。
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