「なに？好きだー！って襲われた？」

「ううん。私が……」

私が………？

「え？ユッキーから？」

「うん………。」

祐希は恥ずかしそうにクッションで顔を隠してる。

祐希ったら意外と大胆なのね………。

「ふーん。なるほどね。それで？ユッキーは篠田君のことが好きなのよね？」

「………うん。」

「で、向こうもユッキーのこと好きなんでしょ？」

やっと両想いになれたのよね。

「ううん。好きじゃないと思う。」

「……は？好きだって言われたんぢゃないの？」

いまいち状況が解らない。

私は祐希に詰め寄った。

「ううん。言ってない。好きな人がいるらしいし……。」

祐希は俯きながら答えた。

祐希は篠田君が好きで、篠田君は他の人が好き。

けど、関係は持ってしまったってこと？

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