第24話

扉が開いた瞬間にわからなくなった。




ベットの上で漫画を読んでいる"祐希のお兄さん"を見て、わからなくなった。




運命の人だとか、王子様だとかいない。




ってそう思う。




でも、少し信じてみたくなった。




漫画を閉じて目を見開いた"裕也さん"を見て。




ずっと会いたくて




忘れられなくて




もう会えないと思って




また会えると信じていた。




祐希が言った"運命の人"。

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