第二章 再会

第10話

裕也さんにまた会いたいと願って3ヶ月の月日が流れた。




出会った頃は蝉の鳴き声が響く夏だったのに、もう制服も半袖から長袖に変わって紅葉が広がる秋になった。




あれから何度もいつものカフェに行ったけれど、裕也さんと会うことはなくて……




番号を交換しなかったことや大学を聞かなかったことを凄く後悔した。




学校にいても、家にいても、裕也さんのことで頭がいっぱいになる日々。




普通ならもう会えないと思うのに不思議とまた会えるような気がした。




「里恵子ー?最近楽しそうだね?」




友達の新城祐希(シンジョウ ユキ)が私の顔を覗き込んで嬉しそうに笑う。




今は学校で……お昼休み。




同じクラスの私たちは一緒にお弁当を食べていた。

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