裕也さんは大人なのにどこか子供っぽくて、不思議な人。

裏表のなさそうなその雰囲気に心の中が少し暖かくなった気がした。

あれから少し喋ってから２人とは別れた。

２人とも２１歳で大学生らしい。

別れる間際に晶人に番号を聞かれたけれど、裕也さんが止めたから結局教えないまま帰った。

裕也さん……不思議な人。

優しそうで柔らかな雰囲気は本物なのかな？

それとも、偽り……？

私はそれから数日間裕也さんのことで頭がいっぱいになった。

もう、会えるか会えないか分からないけれど、出来ることならまた会いたい。

あの子供っぽい無邪気な笑顔をもう一度見たい。

冷たく凍った心が暖かくなって、溶けていく気がするの。

こんな気持ちになるのは初めてで少し楽しかった。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい