第5話

「何か里恵子ちゃん調子狂うな。全然中学生に見えないし。」




「よく言われる。」




嫌と言うほど聞いてきた。




"中学生には見えない"って。




嬉しいけど、複雑な言葉。




見えなくても、実際は中学生だもの。




「何してるんだ?晶人。」




「お、おう。」




急に背後から降りかかってきた男の人の声。




晶人は少し苦笑いを浮かべて片手をあげた。




"何してる?"って聞かれても中学生をナンパしてただなんて言えないわよね。




思わず溢れそうになる笑みを隠して、晶人の知り合いらしい人がいる方を振り替えった。




「・・・・・・こんにちは。」




「こんにちは。」




一応挨拶したら、その人も挨拶を返してきた。

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