第3話

見た目より、大人っぽく見られがちな私。




早く大人になりたくて、髪も明るく染めてメイクも濃くしてるからだと思うけど。




服装も大人っぽく見える服しか選ばない。




だからよく勘違いされて声を掛けられる。




声を掛けられて嬉しくないわけじゃない。




大人に見られるのは嬉しい。




本当に大人になったみたいな気分になれるから。




でも、実際本当に大人になったわけじゃない。




結局は見た目を変えても子供のまま。



それは分かっているけど、大人ぶるのは辞めれない。




早く大人になりたい。




子供なんてもう嫌なの。




「えぇっ?!冗談だろ?」




「残念ながら事実よ。」




さっきとは違って本気で目を見開いて驚いている男ににっこり笑ってあげた。

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