第2話

見た目からして20代くらいかしら?




「覚えてない。」




嘘だけど。




番号なんて教えたくない。




チャラチャラした男は好みじゃないもの。




「またまた!自分の番号ぐらい覚えてるだろ?」




大袈裟に驚いて怯みもしない男に嫌悪感が増す。




バレバレよね。




仕方ない。




本気で驚く"事実"の方を言っちゃおう。




大概の男はこれで引いてくれるもの。




そう、何を隠そう私は……




「ごめんなさい。それに私、まだ中学生です。」




14歳。中学2年生。

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