第2話
達哉と私は幼なじみで子供の頃から四六時中、一緒にいた。
思春期にありがちな “年頃になったらお互いを意識して……” なんてこともなく、私達はいくつになっても親友みたいな関係で。
毎日一緒に遊んだし、いろんなところにも行った。
居心地のいい達哉の隣は私にとって何よりも大切なもの。
達哉だってそうだったはず。
それが壊れたのは私の一言。
「達哉は私の親友だよ」
偽りの言葉だったのに。
「……は?」
達哉の顔色が変わった瞬間、咄嗟にやばいと思って逃げた。
でも、逆上した達哉はあっさりと私を捕まえてそのまま壊した。
心も、カラダも、関係も。
逆上させるつもりはなかった。
ただ、気持ちを知りたかっただけで。
私が誰よりも達哉と親友なんて本当は嫌だった。
だけど。
「お前は今日から俺の玩具な」
気持ちとは裏腹に、その日から私は好き放題に遊ばれる達哉の玩具になってしまった。
乱暴で傍若無人な達哉の玩具。
壊れたらその場で終了。
捨てられる運命だ。
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