第34話
「なんで必死だったの?」
「そりゃ
「朝チュン記録?何それ?」
「すっ惚けるな。酔い潰れて、持って帰られて、付き合うってのが定番の流れだったくせに」
「あぁ、そう言えばあったね。そういうのも…」
確かに何度かあった。
それも決まって
あの時の私には
全部が全部どうでも良くなって。
『まぁ、いっか』ってそんなノリで。
何もかも忘れたくて別の道に逃げてた。
結局は本当にただ一緒に歩いていただけだったんだけど。
「だから
「どうしてよ?」
「今までこうやって食われてきたんだなって実感して」
「思わないでよ」
「まぁ、
「独占してたの?」
「してたでしょ。俺だってされてたし」
「じゃあ、やっぱり私が酔ってて忘れてるだけだったりする?」
「何を…?」
「だから付き合うとか恋人になるだとか、そんな話……」
シバセンの言う通り。
付き合う話をして、それを私が忘れてるだけ?
酔い潰れて、寝て、付き合うって流れ自体はよくしてたし。
あの時は心底泥酔してたから覚えているようで覚えてなかったのかも?
それにしたってここ3年、恋人らしさはなかったけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます