第5話
いや、本気だとしたら危ない。猟奇的。サイコパス。
でもまぁ、大丈夫。
だって、彼は昔からそうだ。
熱心に授業を聞いてるのかと思えば、ノートいっぱいに落書きを書いてたり。
真剣な顔で本を読んでいるのかと思えば、隠したスマホで動画を見ているだけだったり。
部活帰りに優しい顔でジュースをくれたかと思えば、振りに振りまくった炭酸のジュースで「引っ掛かってやんの〜」ってビシャビシャになった私を見てゲラゲラ笑ったり。
冷めてそうな見た目をしてるのに中身は真逆。バカみたいな事に全力で割と適当。チャランポラン。
オマケに風でも吹くようにサラッと嘘を吐く。
子供の頃からの付き合いだけど、大人になった今もそれは変わっていない。
ランドセルを背負ってた時から、ずっと同じ。
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