第9話

告白することを決めたあたしは、真兄の肩をガシッと掴んで真兄を真っ直ぐ見つめた。




真兄はあたしの真剣な様子に気付いたのか、笑うのを止めてあたしを見つめ返してくる。




「あたし……」



「なんだよ?」




緊張するけど言うしかない。



言わなきゃ、また四の字固めをされちゃいそうだし。




「最近ね、眠れないの……」



「は?」




あたしの発言に意味が解らないと言いたげに、真兄は目を細めて眉間に皺を寄せた。

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