第7話

「先生……っ!止めて下さいっ」



「だから、先生って呼ぶな!」




真兄は、あたしをギリギリと締め付けながら睨んでくる。




酷い。酷すぎ。




本気でムカついてきた。




「真兄酷い!本当はあたしのことが好きで触りたいだけなんじゃないの!?」




なんちゃって。



あり得ないけど言ってみた。



怯むかなって思って。




あり得ないとか言われたら落ち込むけど。




「……は?」




真兄は、あたしの冗談を真に受けたのか瞬時に離れてあたしを呆然と見下ろしてきた。




「真兄……」



「お前……いつから妄想癖を持つようになったんだ?」



「……は?」

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