第5話

「いいから付き合え!」



「やーだー」




暫く言い合いを続け、結局彼の望み通りにすることにした。




それは回りくどくて曖昧で、あたしたちの関係みたいな告白で。



勝負に拘らなくても、お互い好きなら付き合えば良かったのに。



ジャングルジムから団子を投げるときに少しだけ後悔した。




でも、後悔しても時は既に遅しで。





「あぁっ!くっそー!」




結局、勝負はあたしの勝ちだった。

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