第3話
今思えば、あたしは昔から素直に頷けない女だった───。
初めて昭太に告白をされたのは10歳。
公園で遊んでいる時だった。
「絶対俺の方が固いし」
「いやいや、あたしの方が……」
泥を丸めてサラサラした砂をかけ、ひたすら団子を固くして。
当時、小学生だった昭太とあたしは砂場で泥団子をどれだけ強化出来るか競ってた。
妹たちが作ってるのを見て始めたことだったけど、これがわりと楽しくて。
「なぁ、これで勝負しようぜ!」
「勝負?」
盛り上がったあたしたちは、高い所から相手の団子に目掛けて団子を落とす、団子相撲で勝負することになった。
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