第80話
「遠くってドコに行くの?」
「場所…は忘れちゃった。けど、海外らしい」
「海外?」
何ですって!?
あの子ったら、あたしからのお説教を恐れて高跳びまでする気ね!?
昔、面倒を見ていたヒモ男と一緒じゃない……!なんて古き日の思い出と共に一瞬だけ疑うような気持ちが過ぎる。
でも、違うはずだわ。
だって昨日、新城君があたしに言ってたもの。
もうすぐ学校の研修があって準備に忙しいって。
そんな状況なのに昨日の今日で海外行きになるなんてあり得ない。
あたしが明日起きたら峰◯二子になっているくらいあり得ないわよ。
「カンナ」
理由もわからずに困っていたらタイミング良く新城君がお店に来た。
勝手知ったるうちの店、厨房の入り口あたりで気まずそうにカンナちゃんを呼んでいる。
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