「ナオが…、暫く会えないって……」

「んまぁ！嘘でしょう!?どうしてよ？」

「遠くに行くからって言ってた」

言葉を詰まらせながら話始めたカンナちゃんに驚きのあまり詰め寄る。

はい？聞いてないわよ！そんなこと！師匠に黙って旅立とうとはどういう了見だ!!許せん！あのツンデレ坊主……、とカンナちゃんの話を聞いたあたしから沸々と男のあたしが飛び出してくる。

でも、すぐに疑問が強く押し寄せてきた。

本当なのかしら？って。

そんな話、昨日もしていなかったし、学校だってあるのに辞めてまでドコかに行くとは思えない。

何か勘違いしてるんじゃ……？と探るような視線をカンナちゃんに向ける。

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