第59話
「付き合ってるって何の話だ?」
「そのままの意味だよ?」
「そのまま……?」
そのままの意味って何だそれ。
もしかして言い間違いか?
友達として付き合いがあるとかそんな感じの。
それならあり得る。
むしろ、それしかあり得ねぇ。
じゃなきゃ、こいつが俺の女とか……。
無ぇわ。いつなったんだよ?って話だろ。
俺にはアカリが居るし、こいつにはナオが居るのに。
「もうっ。さっきから何?」
「何ってお前……」
「まさか付き合ってたことすら忘れちゃったとか言わない……よね?」
固まってしまった俺を見つめてカンナは物すげぇ不安そうな顔をする。
頷いたら泣かれそう。
ってか絶対こいつのことだから泣いて怒る。
それこそ“覚えてねぇ”とか言ったら最後。
死ぬほど仲が拗れて戻んねぇやつだ。
だったら一先ず否定的なことは言わねぇ方がいいかって瞬時に判断。
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