第48話

「冷たくね?」



「気持ち悪い顔で見るからヨ」



「彼氏に気持ち悪いとか言うな」



「はいはい」




全力でデレてやってんのにサナはすげー塩対応で返してくる。



こいつ本当に俺のことが好きなのか?



時々わかんなくなる。



それでも笑い掛けられると毎度コロッと落ちる俺。



やっぱ悪魔だ、こいつ。


間違いなく悪魔。




「それより暑いわネ~」



話を終了させるようにサナが着てたコートを脱ぐ。



いや、実際暑くなったのかも知れない。



真冬とはいえ、店内は暖房が掛かってる。



俺だって来て早々脱いだしー。



なんて呑気に考えてたが、俺はコートを脱いだサナを見てミルクポットを落としそうになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る