第49話

「おい、サナ」



「なぁに?」




思わず声を掛けた俺にサナはキョトンと首を傾げる。



くっそ…。可愛いな。



やべーな。



何でも許してやりたくなるな。



なんでこいつ、こんな可愛いんだ。



マジで悪魔かなんかじゃねーの。



俺の心、奪ってっただろ。



返せよ。もう。




いや、それよりもだ。



問題は服だ。



手にしたミルクポットをテーブルに置き、顎の下で指を組みながら目を細めてサナの服装に視線を向ける。

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