第18話
「ん、……」
俺らの話し声が煩かったのか、カンナが眉を顰めて寝返りを打った。
そのまま薄らと目を開ける。
そしてナオの姿を目に捉えると、今度こそ俺じゃなくナオの服をしっかり握り締めた。
さっきまで不機嫌だったナオは、コロッと表情を一変させてカンナの頭に手を伸ばす。
他の誰にも向けたことねーんだろうなって穏やかで優しい顔。
ナオが気持ちを隠し切れずに、時々こういう表情でカンナに接するのを俺もショウもアヤトも何度か見てきた。
ナオも自分がそんな顔でカンナを見てることに気づいてねーし、カンナは知りもしないんだろうな。
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