第15話

「……何考えてんの」



「いや、違うんだって!!」



「寝込みを襲うとか…。ケイはそんな卑劣なことは絶対にしないって信じてたのに」



「ほんと、違うから!!」





必死に訴える俺の声を半ば無視して、ナオは乱れたカンナの服をサッと整えると俺の視界を解放した。



目が合うなり、軽蔑の眼差しで見られて“うっ”と声を詰まらせる。



やばい。1番見られちゃダメなやつに見つかった。



俺の人生終わったかも……。





「最低だね」



「違っ、カンナが……」



「カンナが何?寝てるようにしか見えないけど」

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