第14話

いや、悩んでたってしょうがねー。




ちゃっかりカンナが着てるシャツに手を掛けてるあたり、俺が次にするべき行動は決まってる。




そう。俺だって男だ。 バシッとやって、ビシッとキメてやる。



名倉ケイ。背番号4番。



いっけぇぇぇ!



俺だって男だぁぁぁぁっ!!





「刑法第178条、」



「待て。話せばわかる」





視界を遮る手と冷めきった声に阻まれて一気に現実に引き戻される。



戦闘意欲を著しく損なった俺は両手を上げて完全降伏の意思表示をした。




ここで万が一反抗しようものなら命はない。



チクリと晒しと軽蔑のオンパレード。




逃げられる気がしない。

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